英語と数学、どちらを優先?|教科別の答案チェックと夏休みの学習カルテ

2026-07-24

「英語と数学、どちらを優先すればいいか分からない」という相談をよく受けます。実は、教科によって答案で見るべき場所そのものが違います。

1学期の答案を見るとき、「英語が苦手」「数学が苦手」と教科の単位でまとめてしまうと、次にやることがぼやけてしまいます。同じ「失点」でも、教科によって確認する場所は異なるからです。

ここでは五教科それぞれで見ておきたいポイントを整理し、そこから夏休みの学習計画(学習カルテ)につなげる考え方をご紹介します。

教科ごとに、答案で見る場所を変える

英語:単語・文法・英文を作る力を分けて見る

英語で点を落としている場合、最初に単語の問題と文法の問題を分けます。単語が書けないなら、覚え方と確認回数を見直します。文法の選択問題は解けるのに英作文になると書けない場合は、文法を知っているだけで、自分で文を作る練習が足りていない可能性があります。

長文問題では、本文が読めなかったのか、設問を読み違えたのかを分けます。単語が分からなかったのか、質問の意味を取り違えたのか、本文に根拠を見つけられなかったのか。「英語が苦手」で終わらせず、どの段階で止まっているかを確認します。

数学:答えより途中式を見る

数学では、正解か不正解かだけでなく、途中式が重要です。解き方そのものを知らなかったのか、式は合っていたが途中で符号を間違えたのか、文章題の条件を式にできなかったのか。原因によって、やり直す内容が変わります。

文章題では、いきなり式を書こうとせず、分かっている数量と求めるものを書き出す練習をします。図形では、答えだけでなく、どの性質を使ったのかを説明できるか確認します。数学の点数を上げるには、問題数を増やすだけでなく、考え方が途中で見える解き方に整えることが大切です。

国語:答えの根拠が本文にあるかを見る

国語の選択問題で間違えたとき、「何となくこれだと思った」で選んでいないかを確認します。正しい選択肢には本文中に根拠があります。間違った選択肢には、本文に書かれていない内容が加わっていたり、理由と結果が入れ替わっていたりします。

記述問題では、設問が何を求めているかを確認します。理由を聞かれているのか、気持ちを聞かれているのか、変化を聞かれているのか。本文中の根拠を見つけ、必要な言葉を使って答える練習をします。

理科:用語と仕組みを分けて見る

理科では、用語を覚えていないのか、仕組みを理解できていないのかを分けます。実験器具の名前を書けない場合は知識不足です。しかし、実験の結果から何が分かるか説明できない場合は、現象のつながりを理解する必要があります。

計算問題では、公式を覚えているだけでなく、何を求める問題なのかを読み取れているかを確認します。グラフ問題では、縦軸と横軸、変化の向き、数値の関係を一つずつ見る練習が必要です。

社会:用語の暗記と資料の読み取りを分けて見る

社会で点を落としたとき、すべてを暗記不足と考えるのは早計です。人物名や地名、制度の名前を書けない場合は覚え直しが必要ですが、地図・年表・グラフ・写真などの資料問題で間違えている場合は、資料のどこを見るべきか分かっていない可能性があります。

記述問題では、出来事の名前だけでなく、原因と結果をつなげて説明できるかを確認します。用語を覚えた後、その用語がどの時代、どの地域、どの出来事とつながっているかまで整理すると、資料問題や記述にも対応しやすくなります。

答案から夏休みの学習カルテを作る

教科ごとの原因が見えたら、次は夏休みに取り組む内容を決めます。ここで大切なのは、全部をやり直そうとしないことです。

最優先は、2学期以降にも使う単元

最初に優先したいのは、今後の学習の土台になる内容です。英語なら基本的な語順や時制、よく使う単語。数学なら正負の数、文字式、方程式などです。これらは一度習って終わる内容ではなく、2学期以降の単元でも繰り返し使います。

土台が曖昧なまま先へ進むと、新しい内容まで分かりにくくなります。反対に、今後あまり使わない細かな問題に時間をかけすぎると、大切な復習が後回しになります。次の学習につながる単元から整えていきます。

復習する問題を三段階に分ける

復習する問題は、次の三つに分けると整理しやすくなります。

自力では解けなかった問題は、解き方の確認から始めます。解説を見れば解けた問題は、時間を空けてもう一度自力で解きます。一度は正解したものの説明できない問題は、似た問題でも使えるかを確かめます。すべてを同じ回数解く必要はなく、理解の状態に合わせて練習量を変えます。

一日の量より、確認する日を先に決める

「一日何ページやるか」だけを決めると、一度解いただけで数日後に忘れてしまうことがあります。そこで、解く日だけでなく確かめる日も決めます。月曜日に英単語を覚えたら、火曜日だけでなく木曜日や翌週にも確認する。数学の解き直しをしたら、数日後に同じ問題を何も見ずに解く。進み具合は、終わったページ数だけでなく、見ずに答えられた問題数で確認します。

復習と先取りの割合を決める

復習と先取りの割合は、全員同じではありません。1学期の基礎に大きな抜けがある場合は復習を優先し、基本が安定している場合は2学期の内容を少し先に見ておくと、学校の授業へ入りやすくなります。点数の高低だけでなく、答案に残った課題を見て配分を決めます。

夏休みの最後に、もう一度確かめる

復習はやったところで終わりではありません。夏休みの終わりに小テストや再演習を行い、本当に自力で解けるか確認します。覚え直した英単語を書けるか、計算問題を時間内に正確に解けるか、国語の記述で必要な言葉を使えるか。ここで再び間違えた問題は、2学期も継続して確認する項目として残しておきます。

s-Liveきょうと山科校では、五教科の優先順位を一緒に整理します

s-Liveきょうと山科校では、英語・数学だけでなく理科・社会・国語も含めて学習状況を確認し、五教科全体の優先順位を考えます。教科ごとに見る場所を分けたうえで、今後の学習につながる単元から夏休みの計画を組み立てます。安祥寺中、花山中、山科中、音羽中など、学校ごとの進度やテスト範囲にも合わせて対応しています。

まとめ|教科ごとの見方を分ければ、優先順位が見えてくる

「英語が苦手」「数学が苦手」とまとめる前に、教科ごとにどこで失点しているかを分けてみてください。単語なのか英作文なのか。計算なのか文章題なのか。見る場所を分けるだけで、夏休みに何を優先すべきかが具体的になります。

そのうえで、今後の学習につながる単元を優先し、三段階に分けて復習し、確認する日を先に決めておく。この流れが、夏休みの学習カルテです。


答案を一緒に見ながら、五教科の優先順位や夏休みの計画を整理したい方は、無料の学習相談も行っています。相談の進め方や当日お持ちいただくものについては、こちらの記事でご案内しています。

【記事①「同じ80点でも、やることは違う|1学期の答案から復習を決める」】
【記事②「提出しているのに点数につながらない|学校ワークとケアレスミスの直し方」】

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